自身にヒビいた言葉は不思議なことに忘れかけた頃に蘇ってきます。
無意識の中でまるで8の字のように巡り巡って大切な時に私に語りかけてくるかのようです。
8という数字は操体では馴染みの深い数字ですが、ヒビキもからだの動きと同じように8の字に循環しているように感じます。
子供の頃に両親から頂いた言葉、先生や友人から聞けた良い話、大切な人からのメッセージも月日が経過しても鮮明に覚えているのはヒビキがあり、循環しているからだと思います。
だからこそいつまでも記憶の中でずっと生き続けて、人生の大切な時に山彦のようにこだまし、ヒビいてくるのではないでしょうか?
こういった私達の記憶と同じようにからだも自分の意識とは別に大切なことを記憶しています。
その記憶は臨床において診断、操法においてもとても重要な役割を果たしているのです。
そういうものを活かしていくことも操体の醍醐味の一つだと思います。