世界には高度三千メートル級の山に住む人達もいる。
そこに住む人達は、電気も通わず、必要性の低い学校もなく、字を
書くこともなく、家畜の世話をしながら暮らしていた。
子供達は、親・兄弟の手伝いは勿論、生きていくため家畜の世話を
しながら、貴重な労働力として一日を過ごしていた。
数年前からある登山家の根気強い働きかけによって、学校ができた。
必要がないと思っている人達を説得する為には、尋常ではない努力
が必要となり、何より継続して観得してくるものを感じさせる事だ。
非常に困難なコトをやり遂げて行くには、無知に気付くことだろう。
それこそ雷に打たれたような、意識を変えてしまう一瞬もある。
登山家の場合、そこに住む子供達に”将来の夢”を尋ねたことだった。
無邪気な笑顔はある、歓待を受けた登山家は”自然に”聞いたのだが、
過酷とも言える環境下において、夢という認識も無かったのである。
(続く)
※今日の一言:成功が終わりでも失敗が終わりでもない。
基礎を身につけ、習慣を身につけ、続ける勇気。
成果を上げるのは、いつでも才能より継続する努力。