東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

みなおせること⑤

 (続き)

皮膚を改めて見直してみることで、ハッキリと臨床は変わる。

 

あらゆるデータを学んで、頭にたたき込んで覚えていったとしても、

一人の人間が生まれてから死ぬまでに学び取るコトを、自分だけの

手柄にしようと目論んでいても、たかだか知れている。

 

それこそ、西遊記孫悟空がどんなに力を誇示しても仏様の掌の上

だった事に似ている。

(↓西遊記といえば)

 西遊記 DVD-BOX 1

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それよりも、元々あるものを生かして、いや、お借りして使わせて頂く。

 

皮膚は重力も感じとり、光も感じる。

 

その感じた光の波動や、重力の方向性を、皮膚だけでなく神経を通じて、

感覚神経・求心性ニューロンだけでなく、運動神経・遠心性ニューロン

自律神経を介して内分泌系の調整をしているのではないだろうか。

 

賢い皮膚―思考する最大の“臓器” (ちくま新書)

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全てとは言えないまでも、皮膚の持っている感覚を学問を通し、臨生をとおし、自分自身を介して解明する努力は続けたい。

 

                            (続く)

 

 

2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です