曰く、第3の脳、外部の臓器=外臓、ともいわれる皮膚。
この皮膚こそは、知るほどに実に重要で、魅力的なのだとわかる。
例えばその一つ、骨や内臓、結合組織との繋がりである。
経絡上にあるとされている経穴、つまり「ツボ」というものは、常時
あるものではなく、からだに異常が現れている時に現れるという。
(※:諸説あり、ワタシの支持している解釈の一つです)
ならば、ツボの反応も異常感覚と言えるのだから、本来の皮膚表面に
ゆとり(間)を保っていれば、おのずと流れているものは流れて、除か
れる者は除かれ、熱を帯びるものは帯び、痛みは鎮静に向かうもの。
それこそ、自力自療が成立するヒントであって、日本医学でもあり、
臓腑弁証や経絡現象の漢方医学と、筋筋膜によるファッシァ論による
現代医学との架け橋にも通じてくるのではないだろうか。
(※:ファッシア=狭義の筋筋膜のこと。広義は、様々な膜の連なり)
今回のテーマは「改めて見直してみる」であった。
創始者は弟子に、弟子は伝承者となり、発展させて次世代へ繋げる。
完成固定されたものではなく、常に流動的であり活きて生き続ける。
改めて見直してみると、操体も伝統を受け継ぐこと。
それは、生命感覚を通して、「快」の本質を理解する操体の第2分析、
連動が人によって違うなどという、ヘンテコな理屈を解除すること。
本来の”からだの連動性”は、客観的にも感覚的にも分析可能である。
そして、「からだの無意識」というプロセスを経て「快」でありつつ、
「予備感覚」という原始感覚に触れ、更に空間を介して第4分析へと、
操体の哲学を生かし深化している。
そこだけでは、とどまらない止まらない。
東京操体フォーラム三浦寛理事長の語る、操体の進化はシンプルな深化
畠山常任理事曰く「操体の家元が最もアバンギャルド」を地でゆく。
それを感じる貴重な機会がいよいよ4月29日に開催されるのだから、
皆さんも、直に今の操体に触れてみては如何でしょうか!
それでは、一週間のお付き合い有難うございました。
明日からは、香実行委員の登場です、お愉しみに~!
2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です