東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

みなおせること⑥

操体法は、治療者の立場に立たず、治すのは受ける側の本人であり、

その能力を発揮しているのは、”からだ”にあり、そのものである。

 

言い換えれば、症状そのものこそ、治してくれる立場なのである。

 

しかし、本人にとって不都合なこの症状は、現代医学でも標的と

なっているため、症状を押さえつけること=治していること、と

勘違いしている人は、この日本では未だに多いように感じる。

 

事実「治す」というものは、取り扱い困難な立場におかれており、

現代医学では取り扱いの困難になってしまい、「自然治癒力」の

働きは、あまり現役臨床の医師の立場からは聞かれることもない。

 

ちなみに、「痛み」というものさえ、厳密には未だにわからない。

脳で感じるとか、身体の奥でおこるものだけでなく、皮膚の表面に

れるものということを、ようやく現象科学的に伝えはじめている

くらいなのである。

 

それは、筋筋膜というものが関与していて、それぞれ今まで人体を

解剖する際に邪魔なものとされ、全く見向きもされなかったのだ。

 

閃めく経絡(ひらめくけいらく)―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス

閃めく経絡(ひらめくけいらく)―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス"が挑む!

 

 

ところがどっこい、これは”コラーゲン”でできていて”重力”を

通じて、それ独自に電気を発生することができるだけでなく、なん

と伝導も行っていたのである。

 

生きている人間の「膜」それを測定出来るようになって初めて認識

することができたわけで、今までは無視していただけで、目に見え

ないものは無かったのでなく、それを測定する工夫がなかったのだ。

                            (続く)

                       

 

2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です