本気に結婚を考えた初めての女性と、唇を重ねただけの瞬間。
からだの中を電流火花がはしり、一体感のスイッチを浴びたあの瞬間。
そこからは、到達するたび本当に『きもちがいい』のかと尋ねている。
本当に自分が『きもちがいい』とき、相手も気持ちがいいのかどうか。
セックスでも、相手を気にすればするほど、冷めてしまうのはなぜか。
私はわたしであってはいけないのだろうか、そのたびに疑問は生じる。
(救いと報いの識別、認識できる愛)
「生」を育くむ「性」を感じ取ること、それは「愛」なのか。
私にとって愛とは何か。そもそも「愛」の本質とは何なのか。
何かにつけて条件をつける愛とは、もともと在る姿の「愛」ではない。
無条件であるからこそ「愛」、無償の愛と書いて償いの無い愛と書く。
自然なる「愛」に理由などいらないし、「性」は汚くなんてない。
もし、罪とかカルマとかそれ自体を、その存在自体すら誤解していれば、
人間として今も生きる存在の中、生まれながらにあると思い込んだなら、
どうして人間の「からだ」は自然と言えるのか。
人間の設計に、からだの設計にミスはない。
「からだ」は自然であるが故に、大自然の“理”が立つのであろう。
違うのならば、少なくても私自身は、胸を張って生きてはいない。
そして、「操体」を学ぶことはできてはいない。
気持ちよければ(何をしたって)いい、それは勘違いに過ぎない。
本当に『きもちがいい』ことは、一生勉強して足りないほど深い。
肉体というもの、精神というもの、そんな括りを軽く飛び越える。
おや?もう一人の心の声が聞こえるような……。
(意識飛び&左脳飛ばし)
「それって、久しぶりにワタシの出番じゃない?
まず気付いてほしいのは、愛と性にはつながりのルールがあるの。
ルールを知らない人は、愛と性の流れを乱しちゃうのね。
雰囲気が悪いとか、流れが悪いってことのは、間が悪いってこと。
そうでなければ、モチロンお互いの努力の問題なのよ。
やりかたは至ってシンプル『もっとこうしてほしいとかある?』
『どうしたら気持ちがいい?』って目的に適うように訊くだけ。
わからないからって、自分だけ気持ちがいいコトで満足しちゃう
のは初体験を、速けりゃ自慢できると勘違いした思春期の子同然、
欲望ダダ洩れで性欲まっしぐらの痴漢ってコトなのよ。
ちゃんときいてみてごらんなさい。
『へたくそでゴメン、もっとこうしてほしいってコト教えて?』
それこそ初めはドヘタなんだから、きかなきゃわかんないわよ。
だから、恥ずかしがったり高飛車に構えたりしないでアナタから
ためらわず「からだ」の意見をきくこと、これはいいと思うわ。
気持ちがいいってこと、わからないのはアナタの努力不足99%。
これを相性の問題とか、相手のせいにしちゃモッタイナイわよ。
大事なのは、「からだ」を理解する努力を続けることなのよ!
(ここで左脳意識、戻ってくる)
この救いが成立している、生かされて生きているのはワケがある。
生命現象の本質を、どの程度理解できているか、質を問われる。
きもちのよさがあれば何をしてもいい、そう語ることを許されるの
は、道を究めし操体の仙人か人間国宝級で、操体を一生の学問とし、
自然法則の応用貢献を成す、相当なレベルの話なんでしょう……。
ですから「人生は二毛作だよ」と語って頂いたことのある、生も性
も、そして愛も、人生折り返しの私自身には、訊く努力も快なのです。
(続く)
今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。
※「操体マンダラ」とは?
三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。
弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。
東京操体フォーラムや、通常の講習では語りきれないことを、
存分に出していただこうという算段です。
今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。
昼食会
サイン色紙&ツーショット撮影会
足趾の操法®アドバイザー認定、操体プラクティショナー認定式、
今年より「足趾の操法指導者」認定を行います。
開催日時:2019年7月15日(月)海の日
10時〜21時 ルーテル市ヶ谷センター
★予約制で、当日の参加受付はありません。ご注意下さい