東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

あなとほと私の性に操体は関わる⑤

本気に結婚を考えた初めての女性と、唇を重ねただけの瞬間。 

からだの中を電流火花がはしり、一体感のスイッチを浴びたあの瞬間。

そこからは、到達するたび本当に『きもちがいい』のかと尋ねている。

 

本当に自分が『きもちがいい』とき、相手も気持ちがいいのかどうか。

 

セックスでも、相手を気にすればするほど、冷めてしまうのはなぜか。

 

私はわたしであってはいけないのだろうか、そのたびに疑問は生じる。

 

(救いと報いの識別、認識できる愛)

 

「生」を育くむ「性」を感じ取ること、それは「愛」なのか。

私にとって愛とは何か。そもそも「愛」の本質とは何なのか。

 

何かにつけて条件をつける愛とは、もともと在る姿の「愛」ではない。

無条件であるからこそ「愛」、無償の愛と書いて償いの無い愛と書く。

自然なる「愛」に理由などいらないし、「性」は汚くなんてない。

 

もし、罪とかカルマとかそれ自体を、その存在自体すら誤解していれば、

人間として今も生きる存在の中、生まれながらにあると思い込んだなら、

どうして人間の「からだ」は自然と言えるのか。

 

人間の設計に、からだの設計にミスはない。

 

「からだ」は自然であるが故に、大自然の“理”が立つのであろう。

違うのならば、少なくても私自身は、胸を張って生きてはいない。

そして、「操体」を学ぶことはできてはいない。

 

気持ちよければ(何をしたって)いい、それは勘違いに過ぎない。

本当に『きもちがいい』ことは、一生勉強して足りないほど深い。

肉体というもの、精神というもの、そんな括りを軽く飛び越える。

 

おや?もう一人の心の声が聞こえるような……。

(意識飛び&左脳飛ばし)

 

「それって、久しぶりにワタシの出番じゃない?

 まず気付いてほしいのは、愛と性にはつながりのルールがあるの。

 

 ルールを知らない人は、愛と性の流れを乱しちゃうのね。

 雰囲気が悪いとか、流れが悪いってことのは、間が悪いってこと。

 

 そうでなければ、モチロンお互いの努力の問題なのよ。

 やりかたは至ってシンプル『もっとこうしてほしいとかある?』

 『どうしたら気持ちがいい?』って目的に適うように訊くだけ。

 

 わからないからって、自分だけ気持ちがいいコトで満足しちゃう

 のは初体験を、速けりゃ自慢できると勘違いした思春期の子同然、

 欲望ダダ洩れで性欲まっしぐらの痴漢ってコトなのよ。

 

 ちゃんときいてみてごらんなさい。

 『へたくそでゴメン、もっとこうしてほしいってコト教えて?』

 それこそ初めはドヘタなんだから、きかなきゃわかんないわよ。

 

 だから、恥ずかしがったり高飛車に構えたりしないでアナタから

 ためらわず「からだ」の意見をきくこと、これはいいと思うわ。

 

 気持ちがいいってこと、わからないのはアナタの努力不足99%。

 これを相性の問題とか、相手のせいにしちゃモッタイナイわよ。

 大事なのは、「からだ」を理解する努力を続けることなのよ!

 

 (ここで左脳意識、戻ってくる)

この救いが成立している、生かされて生きているのはワケがある。

生命現象の本質を、どの程度理解できているか、質を問われる。

 

きもちのよさがあれば何をしてもいい、そう語ることを許されるの

は、道を究めし操体の仙人か人間国宝級で、操体を一生の学問とし、

自然法則の応用貢献を成す、相当なレベルの話なんでしょう……。

 

ですから「人生は二毛作だよ」と語って頂いたことのある、生も性

も、そして愛も、人生折り返しの私自身には、訊く努力も快なのです。

                            (続く)

 

 

今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

※「操体マンダラ」とは?

三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。
弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

東京操体フォーラムや、通常の講習では語りきれないことを、

存分に出していただこうという算段です。
今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。

昼食会
サイン色紙&ツーショット撮影会

足趾の操法®アドバイザー認定、操体プラクティショナー認定式、

今年より「足趾の操法指導者」認定を行います。

開催日時:2019年7月15日(月)海の日
10時〜21時 ルーテル市ヶ谷センター

★予約制で、当日の参加受付はありません。ご注意下さい

https://www.sotai-miura.com/?p=1314