東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

あなとほと私の性に操体は関わる④

20年前の自分、それを見つめる自分に説明するとしたら。

 

 (原始感覚と快の方向性)

 

60兆の細胞集合体、からだには生まれながらにして「快か不快か」の、

生体感覚情報をキャッチする働きがある。これを原始感覚という。

 

からだの本質は生命現象であり、常に感覚をきき分ける。

気持ちがよいという快適感覚=自然治癒能力であり、勿論、「からだ」

そのものは、熟練した治療者以上に、本来の治しかたを知っている。

 

ここはハッキリと識別させておきたい。

一般的に操体法は、手技療法(技術・テクニック)と捉えられやすい。

 

しかし、シンプルな自然法則を「からだ」に通してこそ、操体の臨床で

あり、操体の醍醐味、生命の原理原則を無視しては、操体の臨生の場に

おいて何も始まらないのである。これをゆめゆめ忘れてはならない。

 

結果から言えば、臨床の場で百人百様の問いかけをしても構わない。

自己流に流れてしまっても、自己責任だからそれはそれで構わない。

 

しかし、この真理=自然法則を知らずに操体の臨床を通すというのは、

目的がわからないまま旅に出ているのと同じことなのである。

 

真理を追求し、確かめるために、方法は目的に適うことは大切であり、

目的があってこそ、その方法も成り立つ。

方法が目的にすり替わった途端、自然法則から外れてしまうのだ。

 

快適感覚に従う、というシンプルな法則。

本来の「からだ」を取り戻すことであり、操体の大前提は成立しうる。

 

そして、気持ちよければなんでもよい、ということではない。

 

操体臨床は、患者の要求ではなく「からだ」の要求なのである。

それは、「からだ」の要求であり、つまり「イノチ」の要求。

 

「からだ」を裏切ってはいけないことを、理解できるように通す。

 

感覚する気持ちのよさを感じてもらえればいい。

刺激にならない接触により、感じてもらえるだけでいい。

もっと云えば、その相手が感じていなくともいい。

 

本質は伝わる。

                       (続く)

 

 

今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

※「操体マンダラ」とは?

三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。
弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

東京操体フォーラムや、通常の講習では語りきれないことを、

存分に出していただこうという算段です。
今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。

昼食会
サイン色紙&ツーショット撮影会

足趾の操法®アドバイザー認定、操体プラクティショナー認定式、

今年より「足趾の操法指導者」認定を行います。

開催日時:2019年7月15日(月)海の日
10時〜21時 ルーテル市ヶ谷センター

★予約制で、当日の参加受付はありません。ご注意下さい

https://www.sotai-miura.com/?p=1314