20年前の自分、それを見つめる自分に説明するとしたら。
(原始感覚と快の方向性)
60兆の細胞集合体、からだには生まれながらにして「快か不快か」の、
生体感覚情報をキャッチする働きがある。これを原始感覚という。
からだの本質は生命現象であり、常に感覚をきき分ける。
気持ちがよいという快適感覚=自然治癒能力であり、勿論、「からだ」
そのものは、熟練した治療者以上に、本来の治しかたを知っている。
ここはハッキリと識別させておきたい。
一般的に操体法は、手技療法(技術・テクニック)と捉えられやすい。
しかし、シンプルな自然法則を「からだ」に通してこそ、操体の臨床で
あり、操体の醍醐味、生命の原理原則を無視しては、操体の臨生の場に
おいて何も始まらないのである。これをゆめゆめ忘れてはならない。
結果から言えば、臨床の場で百人百様の問いかけをしても構わない。
自己流に流れてしまっても、自己責任だからそれはそれで構わない。
しかし、この真理=自然法則を知らずに操体の臨床を通すというのは、
目的がわからないまま旅に出ているのと同じことなのである。
真理を追求し、確かめるために、方法は目的に適うことは大切であり、
目的があってこそ、その方法も成り立つ。
方法が目的にすり替わった途端、自然法則から外れてしまうのだ。
快適感覚に従う、というシンプルな法則。
本来の「からだ」を取り戻すことであり、操体の大前提は成立しうる。
そして、気持ちよければなんでもよい、ということではない。
操体臨床は、患者の要求ではなく「からだ」の要求なのである。
それは、「からだ」の要求であり、つまり「イノチ」の要求。
「からだ」を裏切ってはいけないことを、理解できるように通す。
感覚する気持ちのよさを感じてもらえればいい。
刺激にならない接触により、感じてもらえるだけでいい。
もっと云えば、その相手が感じていなくともいい。
本質は伝わる。
(続く)
今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。
※「操体マンダラ」とは?
三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。
弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。
東京操体フォーラムや、通常の講習では語りきれないことを、
存分に出していただこうという算段です。
今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。
昼食会
サイン色紙&ツーショット撮影会
足趾の操法®アドバイザー認定、操体プラクティショナー認定式、
今年より「足趾の操法指導者」認定を行います。
開催日時:2019年7月15日(月)海の日
10時〜21時 ルーテル市ヶ谷センター
★予約制で、当日の参加受付はありません。ご注意下さい