東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

出逢い

理学療法学科に入学し、勉強を始めると、色々と疑問が浮んで来た。

2年生の時の夏に、評価実習というものがあり、実習先の病院で最初の「操体法」との出逢いがあった。

実習生の私を担当して下さったスーパーバイザーのU先生の粋な計らいで、リハドクターD先生とお話をさせて頂ける時間を設けて下さった。(D先生は、西洋医学のみならず、東洋医学や民間療法にも造詣の深い方であった。)

そこで私は、日頃の疑問をこの先生にぶつけ、また、東洋医学についても話が及んで盛り上がった。1時間余の話しの終りに、先生は机の引き出しから3冊の本を取り出された。当時、農文協から出版されたばかりの操体法3部作だった。(私は、既にその本を読んでいた。)

「君は、これを知っているか?」

「はい、知っています。」

「ほう、知っていたか。それで、どう思う?」

「大変素晴らしい治療法だと思います。」

「そうか、君は将来必ずこれを勉強しなさい。それと、鍼灸学校に行きなさい。」

「はい、わかりました。」