東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

やってくる・ききわける①

香さん
一週間ありがとうございます。

今週担当の瀧澤です。
テーマは引き続き「飛ばす」です。
よろしくお願いします。

今、世間は新型コロナウィルス一色だ。僕が住んでいる岩手県久慈市では、まだ、コロナウィルスの感染は確認されていないけれど、僕を取り巻く空気はなんとなく重苦しく感じることがある。

この空気をつくっているのは何かといえば、ウィルス以上に飛んでいるひとり一人の想念なんじゃないかと思っている。

それは、身近にいる人達の想念だったり、毎日ニュースや新聞で目にしたり、耳にしたりする誰かの想念だったりもする。当然僕の想念も含まれる。

多分みんな、自分が感染することも怖いけど、誰かに感染させてしまう怖さもあるんだと思う。先行きが見えない怖さだってある。一方的に飛んでくる情報はあんまり安心材料にはならず、僕自身もそのことと向き合わざるを得なかった。

それでも、結論から言うと、ちゃんと向き合ってよかったと思う。なぜなら、自分が何に対して怖いと感じていたのか、その中で大切にしていきたいことは何かが見えてきたから。

三密とかマスクとか、消毒とか、もちろん、そういった情報も大切で優先すべきことだけれど、僕らがとばせる情報は、もっと他にあると思う。

そこに気づかせてくれたのは、日々操体で勉強していることだ。僕には操体を学ぶにあたって、師匠と同志たちがいてくれる。常に一緒の関係ではないけれど、本当に大切だと僕自身の納得できることに気づかせてくれる。

僕たちを生かしてくれているものとのつながりを土台に自分自身で考えていく。自分の足で立って、軸を立てていく。

今、そんなふうに思い至っている。

2020年春季東京操体フォーラムはWeb配信で開催致します