東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

気遣いを飛ばす。

おはようございます。

 

先日、銀行のATMに並んでいたところ、事務員風の若いOLさんが後から急ぎ足で来て、一度私の隣に並んでから、パッと離れて距離をとりました。

嫌われているのかなと思って視線を向けると、両手を広げて距離を測る仕草をしてから、はにかんだ笑顔を浮かべながら「すみません」と一言。

私は一瞬「?」だったが、嫌ったのではなく気を使って距離を空けてくれたんですね。

なんだか気持ちが和らぎ、こちらも笑顔で応じて会釈する。

 

コロナ禍の状況下で厄介なのが、症状が出ていなくともウイルス感染している場合があるという事。

その為、自分も感染しているかもしれないという意識を持ち、他者にうつさないようにするという事が、早いうちから叫ばれている。

しかし、衛生意識も度が過ぎれば、軋轢を生む。

それでも、軋轢が生じそうになった時、ちょっとしたことで緊張は和らぐ時が多い。

そのちょっとした気遣いには必然的に笑顔が伴っている。

昔から「泣きっ面に蜂、笑う門には福来る」と言うではないか。

今の御時世、大声で笑うのは不謹慎かもしれないが、微笑みは忘れてはならないと思う。

それが周りの空気を変え、他人様の為にもなるし自分自身の為にもなると思う。

免疫系のバランスの活性化には笑いが良いというのも、昔から言われている事ではないか。

気遣いに伴って生じる優しい笑い。