おはようございます。
最近は、テレビをつけてもインターネットのニュース欄を見ても、新型コロナウイルス禍のニュースばかりとなっています。
ニュースによっては恐怖を感じたり、悲観的になったり、怒りを感じたり、いろいろとネガティブな感情が湧いてくると思います。
ネガティブな感情が湧く。これは、生きていれば誰でもある事。
しかし、それをずっと引きずってしまうのは良くない。
特に今は、誰しもが外に出られない環境下に置かれている。
気分転換が上手くできず、ネガティブな感情を引きずり、精神面からからだのバランス、心とからだのバランスを崩す事にならないようにしなければならない。
精神活動をどう営むかはとても重要だが、心で心の精神制御をするのは簡単なものではない。
緊張している時に「平常心、平常心」と心の中で念じていて、かえって緊張してしまったり、あるいは「嫌な事は忘れよう」と思えば思うほど思い返してしまったり、そういった経験は誰にでもあると思う。
精神活動も、生身のからだと共存し、情感を共有している事を考慮しなければならない。
心だけ独り歩きしている訳ではないのだ。
このような面からも、操体では「からだにききわける」という事を大切にしている。
共に人生を歩むからだの要求を感じ取る。
自分の心が、自己防衛の恐怖や社会的不安に囚われているのは、からだにとっても不快な事。
そういった心情は姿勢にも表れる。これは逆も真なりで、その姿勢から本来のからだの動きの要求を感じ取り、からだから心へのバランス制御も可能だという事。
からだが気持ちいい状態となっていけば、それを快く感じない人はいない訳であり、心にも相応の変化がみられ、生きる姿勢も変わっていく。
自分と今の環境という状況だけで考えるのではなく、今の環境との関わりのなかで自分だけでなく、自分のからだも含め、どうあるべきか問い直す必要があると思う。