おはようございます。
橋本敬三先生はNHKのラジオ放送に出演した時、「般若身経」と名付けた狙いについて話されている。
その中で、以下のようなことも話されています。
般若心経のシンは仏教では「心」だけども、身体の身のほうは健康の問題に関係すると思うけれども、「心」と「身」は別のものじゃないんだ。表裏ですよ。だから、どっちでも同じことだと思っている。
身体のほうが気持ちよければ、そんなにガメツク人をいじめる気にならないでしょう。身体が気持ちよくて自分が満足しているときは、そんなに悪い気を起こすことはしませんよ。ムゴいことする気にならないですよね。
不満足だから、そいつを満たそうとすれば、人にご迷惑をかけるようなことになる。
身心は裏と表ですから
読んでいて思い当たる節がある方は大勢いると思います。
私は、経験的に思い当たる場面がいくつか思い浮かぶ。そして、反省や恥ずかしい気持ちも持ち上がってくる。
誰だって感情というものがある。そこから起こる情動というものもある。
これは身体と密接に関わっていると感じる。
体調がよく気分も良くて、それが他人様に対して仏意のような慈悲やいたわりに向く場合もあれば、体調がすぐれず気分もどんよりしている時は、自分より立場の弱い人や心配してくれている人に辛くあたってしまう、という場合もある。
後になって、気分がすぐれなかった時の自分の非礼に気づき、悔い改めようとする。そこまでは良い。
しかし、ほとんどの人は自分の精神性は改めようとするが、その時のからだの状態に関しては忘れてしまっているか、端からからだの事などお構いなしだと思う。
症状疾患を抱えていなくとも、その気分のすぐれなさ、何だか気持ちが悪いというのは、ボディの歪みをはじめとする身体のバランスの崩れと、それに伴う生命活動への影響が大きく関わっている。
元々は気分よく生きられるようになっているのに、身体のバランスの崩れから健康の基礎がグラついている為に気分よくなれず、本来の自分自身として自然環境をはじめ人為的、社会的環境にも上手く適応できずにいるのだ。
だから、自分自身で健康の基礎を正していく事が、自分自身の為でもあり、周りの人に対する最高の気遣いでもあるのです。
では、どうやって自分のからだと向き合い、自身の健康の基礎を正していくか。
それを表しているのが「般若身経」という事なのです。