東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

私のズッコケ操体クロニクル~その6~

これまで操体、操体法を一から学んだことがなかったので、このレッスンで三浦先生からお借りしていることがスタンダードになっていく。

また、初回からずっとレッスンのサポートをしてくださっていた現実行委員長の寛幸氏には、大いに助けて頂いた。

当時、職場での業務は保険を使ったマッサージ、機能訓練がメインで、施術の内容や施術の部位は医師の同意書に基づいて決められていた。

施術時間も二、三十分と限られており、「習ったことを現場で即使ってみよう」というきもちはあまり起こらなかった。

どちらかというと、「からだにききわける」ことで自分のからだがどう変化していくのか、そのことにきもちが向いていた。

この間、職場も新たに変わるが同じような業務が続く。

そのうちに慣れてくると、習ったことを現場でやってみたい、と段々に想うようになっていた。



ある時、車イスに乗った高齢のご婦人に第二分析をやってみよう、という気分になった。

脳梗塞後遺症で右半身に不全麻痺のある方で、伺うといつも車イス上で麻痺側を中心にマッサージや関節運動を行った後、立ち坐りの機能訓練を行っていた。

それを、左手を外旋にきめて、そこから内旋の動診を試みたのだ。