私がちゃんとした形で三浦先生の触れない臨床を目にしたのは昭和女子大学で開催されたフォーラムが初めてでした。
私達、実行委員はともかく一般参加者からすれば信じられない光景だったと思います。
ただ確かにモデルになった女性も変化した実感がある。
それがちゃんと臨床として成立していることに驚きと感動がありましたが、ただそれを遠い世界のものとしては当時の私は捉えていなかったように思います。
もしかすると先日書いたような臨床の中でのきもちよさの共有が理解出来ていなければ自分が出来るものではないと思ったのかもしれません。
しかしそんな臨床もこの学びで得られたことをものにしていれば可能になるという確かな自信と確信があったのでした。
それから暫くし、私にもそれを実践する機会が得られたことで、また臨床に対する捉え方が変化していったのでした。
その変化で掴んだことは、からだを通じてきもちよさを共有するための呼吸のやり方(通し方)です。
それまで呼吸に関しては自身のからだの中での関わりという捉え方でしたが、それがからだだけでなく、自分以外のものとの繋がりを意識するようになったのでした。