※テーマは「私のズッコケ操体クロニクル」です。
正という字は、一に止むと書くというが、唯一絶対というものは、時に困ったものとなる。
正常歩行という考え方があるが、これは異常歩行に対する規範、標準であり、絶対的に正しい歩行(歩容)がある訳ではない。
歩行マニュアルを読んで歩ける様になった人がいるだろうか?誰もが生得的に発育しながら獲得した歩容のはずである。そして、それぞれに個性的である。そこに良い悪いはない。
ただし、エネルギー効率の良い歩き方とか障害を起こしにくい歩き方というものはある。
その人なりにバランスがとれていて、痛みなく歩けているのであれば、医療的介入は必要ない。
患者さんから「正しい〇〇の仕方を教えて下さい。」と言われると、私は閉口する。
橋本先生は、いつも「間に合っていればいいんだ。」と微笑んでおられる。