『からだの設計にミスはない』
と橋本敬三は言った。
世界には様々の民族が居て、それらに属する様々の歩き方がある。
歩きは本来、生得的なものであって、生まれた環境によって(恐らく、近くに居る大人の姿かっこうを見て真似て)勝手に身に着けたものである。
効率の良い歩き方、というものあるが、正しい歩き方、というものはない。
人類は、まだ進化の途中で未完成であるために腰痛になるのだ、という学者がいる。
しかし、その観点からすれば、人類は永遠に発展途上で進化する身体を持つ生き物だと言えるのではないか?
そこで、からだの使い方について考える者が現れてくる。
武術、舞踊、ボディーワークetc、タイムテイストを経た身体技法の中には、洗練されたからだとの付き合い方が工夫されている。
それぞれの立場、環境、地域、時代によって流儀がある。
どれが正しい、というものではない。
それぞれに独自に立っている。
その多様性を尊重すべきである。