これまで書いてきたような自身の操体の歴史を振り返ると、学び始めた数年間の間はずっと臨床に活かせる技術の習得に意識が向いていました。
それがいつからか自分がいかに健康に生活出来るか、そしてそれをどのように指導していくかに意識が変ってきたのでした。
現在の私にとっての操体は「健康学」であり、「人生学」でもあります。
操体の中の「操体法」のように私にとっての臨床はこれらのほんの一部分になってきたのです。
そういった意識の変化の中で掴んできたことは当たり前に出来ている命の営みに対するありがたさだったと思います。
今になって感じていることは「呼吸」にしても「動く」ということにおいても、それらを知れば知るほど、そのありがさを感じることが出来るということです。
そしてそのありがたさを臨床の中で患者に気付かせていくことも操体の務めだと最近は強く感じています。
一週間お付き合い頂きありがとうございました。
明日からは半蔵さんが担当致します。
お愉しみに。