私が臨床や生活空間の中で「ひだり」を意識し、自身のポジションを出来るだけ左に取るようになったのは4,5年前に三浦先生から言われた一言がきっかけでした。
「歩くときは出来るだけオレの左側を歩いてくれ」
何となく言われたことを師や臨床の中で実践していく中で、次第に変ってきたことは感覚を共有出来るということでした。
それまでの臨床は磁石の同じ極を近づけた時のような反発するような時も、時にはあったが、「ひだり」を意識してからの臨床はからだを通じて互いの意識が引き付け合うような感じがします。
その中で起こっているのは「共鳴」「共有」「共感」という流れを互いのからだを通じた交流しているような感覚です。
恐らく昨日書いたような「安心感」はそういう流れの中から生まれてきているのだと思います。
またそういった問いかけを繰り返す中で感じていることはからだが「ひだり」を意識するまでのプロセスの中で呼吸が著しく変化することです。
安心感が得られていない人の呼吸というのはとても波があり荒いように見えます。
その呼吸の波も「ひだり」を意識することで次第に変っていくのです。
明日に続きます。