日本でも、神社やお寺の建造物は、左右対称に造られているものが多いですが、これは、あきらかに仏教の影響です。
有名なのが十円玉になっている、平等院鳳凰堂です。中学の修学旅行で行きましたっけ。。
なお、平等院鳳凰堂が左右対称なのは、阿弥陀様のいらっしゃる極楽浄土を再現したからだと言われており、これは「死を克服して極楽浄土に行きたい」という貴族達の切なる願いですね。
ここで、一度まとめてみますと
日本(仏教伝来以前)は、自然崇拝であった。
また、日本は「自然の摂理である”死”を受け入れる」という考え方があった。
それは、いわゆる「左右対称的な完全」を求めるものではなかった
日本以外(キリスト教、ヒンズー教、仏教、神仙思想など)では「自然の摂理である”死”を超克する」という思想があった。
それが「完全性」つまり、シンメトリーに繋がってきた。
大雑把ではありますが、こんな図が浮かんできます。
一方、面白いのは、チャクラとか経絡図です。
これは、関西相談役の日下和夫先生から教えて頂いたのですが、古い図をみると、お腹のチャクラは、真ん中ではなく、少し左に寄っているそうです。
素人考えですが、お臍を避けたのでしょうか?近年のチャクラ図は皆からだの真ん中を通っていますが(背骨に沿っている)あれは、真ん中にしたほうが、説明しやすいとか、見栄えがいいとかという人的理由があったのかもしれません。
また、経絡図は、ご存知の通り、規則性がありませんし、シンメトリーではありません(私にはそう見える)。経絡については「からだに宿るもの」として、古代の中国の人は、極めて客観的に「経絡」というものをからだから読み取り、それを図示したのでしょう。