東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

終業しない修業③

昔、操体の講習会が終わった後。

三浦理事長と食事を一緒にしているとき。

仕事の後に家事を手伝っていることが苦痛である、と愚痴をこぼしたことがあった。
その時こう言われた。

さっきからずっと、岡村は愚痴こぼしているけれども気がついているか、と。
愚痴を聞かされている相手のことまで考えて、愚痴を話しているか、と。

目が覚める想いがして、脇から冷や汗が滴り落ちて、とても申し訳なく感じた。

当時の自分自身は、操体の「想念」を学んで知っていても、実践していなかった。

 

その後、こんな話を知った。

ある有名な画家を訪ねてきた、ベテランではあっても収入の少ない画家は、
自分の生活に愚痴をこぼした。その時、有名な画家は彼にこう伝えた。

「食えない食えないと言って、食うことばかりにかまけていると、

 将来、本当に食えない時が来る」

「食えなければ食わないで、勉強したまえ!
 そうすれば、いずれは必ず、楽に食えるようになるものだ」と。

 

 

このように考えてみても、修行にある一つの面として、私たちは、

食べるために生きているのではなく、生きるために食べているのだ。

 

修行の一面は、橋本敬三師の哲学思想。

「食」と「想念」の生き方の自然法則。

 

いつも、操体の学問修行していると、何故か見つかるのは不思議だ。