東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

終業しない修業②

(つづき)

「終業」は、ある分野の学問や技術を学ぶ課程を終わらせた

場合に使われるけれど、学びの深さに個人差はある。

 

そもそも「修業」の過程にこそ、人間に生まれた理由の一つ

だと、このように考えてみると面白い。

 

自分や他人のためになるからやってみたい、と分けて考えて

行動するなんて、植物や動物、細菌などには無いだろう。

 

ならば、生命と生命をわざわざ分ける理由なんて、ホントは、

必要ないんじゃないだろうか。

 

分ける為に生きるのか、それとも一つになりたいからなのか、

シンプルに感じてみたらいい。

 

人間も、この世で一番気持ちの良いことを、修業したいのだ。

人間の生命、その「修業」も「学業」の延長戦にある。

 

どこまでわかって「知っている」とか、「わかっている」と、

言っているのか。

理屈を捏ねても、始まらないのも修業。

 

生きている限り愉しめる。「操体」の創始者は放言している。

 

その、橋本敬三師の哲学思想に答えて生きて生かされたい。

と、いまだ操体で質問を続けている、私はここに今も在る。