アスファルトではなく、絨毯でもなく、土の上を歩いている。
地面は、命でできている。
海も山も、凹凸のある形状で同じ。
そこに水や海水が流れているかどうかの違い。
凹凸のある地面、土の上に素足、ただ裸足でいれば感じられること。
寂しい気持ちになっている時も、決して1人ではなくなってくる。
無数の命の流れは、そこにひしめき合っているのだから。
そこには圧力も感触も異なり、また混じり合える力がある。
本当の事は難しくないのだと、悟ったふうにさえになってくる。
私などと言うものは、ホントは存在しないのだろう。
なぜなら、生命は循環し続けているのだから。
死あっての生命という世界に繋がる。
シンプルに少しだけ、「位相」を変えるだけなのかもしれない。
ふと、山に入り裸足になっている。
吸収しては漏れていく、「息」を繋げているだけの存在として、
その瞬間は永遠に繋がってきたのだろう。