東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

山で野宿⑥

アスファルトではなく、絨毯でもなく、土の上を歩いている。

 

地面は、命でできている。

海も山も、凹凸のある形状で同じ。

そこに水や海水が流れているかどうかの違い。

 

凹凸のある地面、土の上に素足、ただ裸足でいれば感じられること。

寂しい気持ちになっている時も、決して1人ではなくなってくる。

 

無数の命の流れは、そこにひしめき合っているのだから。

そこには圧力も感触も異なり、また混じり合える力がある。

本当の事は難しくないのだと、悟ったふうにさえになってくる。

 

私などと言うものは、ホントは存在しないのだろう。

なぜなら、生命は循環し続けているのだから。

 

死あっての生命という世界に繋がる。

シンプルに少しだけ、「位相」を変えるだけなのかもしれない。

 

ふと、山に入り裸足になっている。

吸収しては漏れていく、「息」を繋げているだけの存在として、

その瞬間は永遠に繋がってきたのだろう。