おはようございます。
ふと、遠くを眺めれば、そこに山々があった。
遠くの山々は高く青く、空の青とも上手く調和しながら、その輪郭は何か神々しさがあるようにも感じられる。
遠くの山が青く見えるのは、空気と光が関係しているという。
山との距離が遠くなるほど、その間にある空気の中の微粒子も含めて見ることになるが、その空気の中で微粒子が波長の短い青い光を四方八方に反射しているからだという。
これは、レイリー錯乱と呼ばれているそうだ。
そう聞けば「へ~、そうなんだ」と頭の知識欲が満たされた気分になる。
しかし、それで終わりにしてしまっては、何か自分の思考本位なだけのようで、もったいない気がする。
自分が、遠くの山を見て神々しく感じた、その感覚から生じる感情や想念も大事だと思う。
この風景は、気候、風土、植物の呼吸が幾重にも重なって醸し出している。
その絶妙のハーモニーに触れた時に感じる自然の幻想的な美しさ。
その美しさは、自分を生かしてくれているものの美しさでもある。
普段は気にかける事もないが、確かに自分を生かしてくれている存在たちのハーモニー。
そのハーモニーに触れた時、なんだか有難いという気持ちが満ちてくる。
自分本位で頭を働かせて、あっちにぶつかり、こっちにぶつかりしている自分にとって、そのハーモニーとの触れ合いは癒しであり、気づきの場面でもあると思う。