年末年始が近づいてきて、シンプルで面白いゲームと言えばオセロが思い浮かぶ。
8×8の盤上に、裏と表がある同じ白黒の石を使って遊ぶ。
こどもも感覚的に遊べるし、大人も熱中して遊べる。
私はこのオセロの戦略がいまだによくわからない。
四隅を打てれば有利、くらいのことしかわからない。
きっと、熟練のオセロマスターには様々な打ち方があるのだろうけれど、
わからないながらも面白く遊べるのも魅力だと思う。
そして、白と黒のせめぎ合いが後半にさしかかって、
一手にしてひっくり返りはじめるのも、面白いというか興味深い。
いままでの状況がひっくり返ってしまって、景色が変わってしまうのだ。
わからないながらに遊んでいる身としては、いつもこの予想のつかない展開がやってくるのを少し期待もしてしまう。
これは自分が勝っていても、負けていても、口惜しさと驚きと不思議さに満ちているプロセスだ。
白と黒が何かをきっかけにくるりとひっくり返ってしまうことを、遊びのなかで体感できる。
8×8の舞台の上で、同じ石が白になったり、黒になったりする。
その変化の有様を遊びながら、
物事の視点の変化のことをくるくると遊んでいるようにも思えてくる。