おはようございます。
実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
今回のテーマは「健康と寿命」ということでリレーしております。
そもそも健康とは、どのような状態なのでしょうか?
人それぞれ健康についての考え方、捉え方は違うと思いますが、操体の創始者である橋本敬三先生は、健康についてこう書いています。
健康とは、個体の生命エネルギー収支のバランスがとれていて環境に適応する状態を言う。
生命エネルギー収支のバランスとは、「息」「食」「動」「想」のバランスのことであり、元々の生命体としての設計にミスはなく、様々な環境にも適応していけるのだけれども、「息」「食」「動」「想」の営みのバランスが崩れれば、環境にも上手く適応できなくなり、様々な病気を誘発させる事となってしまう。
生命体としての元々の設計にミスはなく、本来は自然環境に適応して、病気などせずに健康で満足した幸福な人生が送れるようにつくられている。
しかし、人間の場合は人為的環境をつくり出すすべを得、集団による社会環境を形成して、他の生物には無い快適性や満足を得ようとしてきた歴史が続いている。
その御蔭で私たちは今、便利な生活を営めているのは確かだが、その反面、自然環境への適応をとおした生命体としてのバランスの気持ちよさ、快適感、幸福感というのがわかりずらくなってしまっている感がある。
社会の一員としての自分も大事だが、健康に関して考えるならば、生命体としてどのように生かされて生きている自分自身なのかという観点も必要。
そうした観点に立てば「息」「食」「動」「想」のバランスが自然環境に適応する事が、いかに大事かが腑に落ちてくる。
その上で、様々な環境に適応できるようにしていく。または、そうした観点からより良い人為、社会的環境をつくっていく事も肝要。
健康で長生きするためには、人任せではなく、自ら創造していく姿勢も大切だと思う。