操体の学び始めた当時、大きく分けて3つ学ぶことがありました。
ひとつは橋本敬三先生が提示された哲学。
ふたつめは操体法の臨床に必要な介助・補助。
最後はからだの使い方のルール法則(般若身経)※現在はからだの動き。
当時はこの3つの学びを一つ一つ頭で理解した上で実践していくような学びをしていました。
しかしこの3つがなかなか点が線にならずに四苦八苦していました。
現在になって思うことは当時は思考統制の中でこれらを理解することは非常に困難であるということです。
つまり実践の中でからだが理解したことを感覚を通じてキャッチし納得していくことが操体を知る最もよい学び方であると思います。
そのことは操体の臨床をうけた患者のその後の姿勢を見ていても重なる部分があります。
恐らくはじめて操体を学ぶ人、臨床をうける人は指導者から受ける指導、もしくは施術の中で味わう快適感覚に対しよくわからないという人が多いと思います。
ただ最初はわからなくてもよいんです。
からだが動きを、そして快適感覚を素直に受け入れ味わえば本人の理解は時間の経過と共に出来るのです。
なので、はじめての操体に必要なことはからだが受け取っていることに対して素直に受け入れることです。