東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

初の操体体験

そして三浦先生の所へ伺う日がやってきました。三軒茶屋は初めてです。
駅へ着き、電話をすると、迎えに来て下さるというので緊張しつつ待っていました。
すると、声を掛けられたので、そちらを見ると、一人のスラっとした男性が立っていました。
それが、三浦先生でした。「優しそうな人だな」というのが最初に抱いた印象でした。
そして「カッコイイ」というのも。三浦先生が「橋本先生はジジくさくなかった」と仰っていましたが、
三浦先生もやはりそうなんです。見た目がカッコイイというのは、重要な要素だと思います。


そして治療所へ到着し、お茶をごちそうになりながらお話をさせていただきました。
講習に参加される方はすでに(操体法ではなくても)臨床をされている方が多いと聞いていたので、
その点についての不安(付いていけるのか)といったことから、
操体操体法とはどういうものかといった基本的なことまで説明して下さいました。


お話だけではピンとこないところもあったので、実際に治療を受けると、
上半身の緊張が強く、呼吸が浅かったのが、深い呼吸ができるようになり、からだが軽くなりました。
「これはすごい」と、私は静かに興奮していました。
何より「患者本人が治療者の立場に立つという概念が面白い」と
(正確には“患者”ではなく、“患者のからだ”が治しを付けてくるということですが)。


この体験と三浦先生にお会いしてみた印象とで、私は操体を学ぶことを決めました。
何を教わるかも重要ですが、誰に教わるかもそれと同じかそれ以上に重要なことだと思うのです。
私はふだん塾の講師をしているのですが、自分自身が操体の講習に通うようになり
(その数年前から通い始めた書道教室も然り)、つくづくそのことを実感しました。
(広い意味での)教室に人が通う理由というのは、結局は、そこの先生に会いたいから、
その場・空間の雰囲気を味わいたいから、ということに尽きるのではないでしょうか。
私も生徒たちにそう思ってもらえるよう日々精進です。


と、話がそれてしまいましたが、明日は講習を受けてから現在に至るまでをお話したいと思います。