東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

〜素直な自分らしさ〜

昨日のブログで紹介した本の中でも「感謝をする」ということが不健康から健康に回復していくうえで重要なキーワードになっています。
そして「感謝をする」うえで大切なことは『素直な気持ちになる』ということではないでしょうか。損得で物事を考えてしまうと打算的になってしまい、見返りを求めるような「感謝」になってしまうので注意が必要です。この損得を抜きにした感謝であればこそちゃんとからだに届くのです。これは健康面に限ったことではありません。
生きていくうえでも素直さって大切ですよね。人からアドバイスされた時に「自分はこうだから」と扉を閉めていてはもったいない。
私は「自分はこうだから」と決めつめた自分らしさよりも固定観念の枠を取っ払った自分らしさを持っていたいと思います。

操体は臨床のみではなく生き方の勉強ですから、そこに携わる方々からの助言が気づきになるケースが多いのです。自分が「なるほど」と納得したものの中に「うなずきの法則」というものがあります。これは畠山先生から教わったことですが、「うなずく回数が多いと頭を振るたびに話しの内容がスポッと飛んでいってしまうので回数を今の半分にしてみては」というものでした。「あれっ?」って思われる方もいるかもしれません。
一般的にはコミュニケーションを円滑にするためにうなずきは必要だとする向きがあります。うなずくことで「あなたの話に同意していますよ」と相手に安心感を与えるからです。よく、「相手の話を引き出すテクニック」というふうに紹介されていますよね。しかし実際にうなずきの回数を減らしてみるとそれほど困りません。それどころか返って具合がいいんです。「過度にやりすぎていたか」もと思えるようになり、今度は話し相手や、第三者の過度なうなずきが気になるようになってきました(笑)「やかましい」と感じてしまうのです。

ご縁があってフッと自分の中に入ってきたときに実際やってみてよかったと思います。これも自分のからだを通して納得できたからこそなんですよね。気づかせてくれたことに感謝です。

2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定