私たち臨生家にとって大切なのはクライアントの身体と向き合い、
身体の声をきくことですが、同時に今生かされている環境がクラ
イアントにとって、どの様な状況なのか、宇宙の法則に則った、
よりパーソナルな施術が出来ないものかと思っていたときに、
気学との出会いがありました。
今、気学を学び始めて約1年半が過ぎました。そして、気学とは
双子の兄弟と言われている易も同時進行で学びを深めさせて戴いています。
年が明けて私達的には、はや一ヶ月が過ぎようとしていますが、
気学的見方、宇宙的には未だ師走です。
私たち地球上に生きる動物にとっては、いわゆる太陽暦での運行ではなく、
『二十四節気』の方が、より心や身体に優しいと言えます。
太陽の高度によって日照時間や気温が変化する地球において、
太陽を起点として物事を考えていく方がシンプル且つ合理的なのです。
で、今年の2月3日の節分をもって年が切り替わり、2月4日『立春』から2014年は新年を迎えます。
タイトルになっている『甲(きのえ)』は今年の干支(えと)にあたります。
今年の干支を正確には『甲午(きのえうま)四緑木星(しろくもくせい)』
の年という様に呼びます。
一般的には午年(うまどし)と呼ばれているのですが、正確には『甲午』
が今年の干支となります。干支(えと)と言いますのは読んで字の如く、
干(かん)・支(し)の二つの文字の組み合わせから出来ています。
干は『十干(じゅっかん)』と言い10通り、支は『十二支(じゅうにし)』
で12通りあり、その最小公倍数が60で一回りするので、60歳の時に干支が
一巡しておめでたいという事で、『還暦』として祝うわけです。
ですから、次の甲午の組み合わせがやって来るのは60年後の2074年になるのです。
この『十干』『十二支』『九星』は三つが互いに影響し合い、補完し合って
形成され、まさに、三つの要素は『同時相関相補正連動』しているのです。
さて、タイトルは『甲(きのえ)』だけになっていますが、甲午を繋げて
書くと同列の様に感じられますが、甲と午は全く別の意味合いを持つのです。
気学では私たちの住む地球を『天・地・人』という三つの名称で呼び分け、
『天地人』三つの要素がお互いに影響し合って、成り立っていると説明しています。
天地人の相関関係は、太陽(エネルギー)で例えると分かり易いかもしれません。
『天(太陽・宇宙)』の気が地上に降り注ぎ『地』が暖められる(エネルギーを受ける)
ことにより、地の気が立ち上がり、天と地の間に生きている『人』の気が育まれるのです。
ですから、干支で一番大事なのは天の気である『甲(きのえ)』なのです。
天の気が何かによって、同じ『午(うま)』年でも12年後の午は『丙午(ひのえうま)』
になりますので、まったく意味合いの違う午年になるのです。
宇宙の意志(十干)こそが、地球上に生きとし生けるものの一年を決めるのです。
その様に、我々にとって非常に影響力の強い天の気、十干が今年は『甲』になるということです。
『甲』とは『説文(せつもん)』によれば「東方の孟(はじ)めなり、陽気萌動(ほうどう)す」
とあり、又、「木の若い芽を戴くの象に従う」とあります。
又、亀の甲羅も示し、ここから甲羅、甲冑などの意味を持つ様になっていくそうです。
この『甲』が示す意味は、固い殻をつけた草木の芽が、春になって
その殻を破って頭を出した象形です。これを人の社会で表現すれば、
固い旧体制の岩盤が崩れ、革新の気が表に現れることを示し、
『かいわれ』の意味もあります。
十干を一番良く表すのが『政治と社会現象』であると言われます。
特に甲は固い殻が割れて芽が出る意味がありますから、昨年の陰の気
『癸(みずのと)』から陽の気である『甲』が動きを始めます。
陰の気で鬱々としていたエネルギーが陽の気『甲』の力を借りて
一気に吹き出すことから、甲の年は革新、革命が起こりやすい年でもあるようです。
ウクライナやタイで起こっている反政府デモ、アラブの春以降混乱
が続いている中東圏など、鬱々と燻り続けている民衆のエネルギーが、
『甲』のエネルギーを受け、固い甲羅を割って表に出て来ようとしています。
宇宙の意志は『旧体制から新体制への変革』を求め、今年は大きく動き出す
そんな一歩になる年になりそうです・・・世界各国、政治は混迷を続け、
今迄虐げられてきた民衆のパワーが物事を動かす機運が高まっている一年です。
因みに補足ですが、最近、コンビニかどこかの戦略によって、私の
子供の頃には存在すら知らなかった、『恵方巻き』なる縁起物が
食べられるようになって来ました。スーパーとかに行くと館内放送で
「予約受付中です〜」等と放送しております。「今年の恵方は東北東です〜」
と分かったようなことを仰っていますが、今年の恵方は『東』です(笑)
しかも、東30°の内の10°(甲)が最も強いのです。
私たちは毎年『恵方参り』を2月4日の立春を過ぎてから数日の後に行います。
行うことは、自宅から東の甲(きのえ)の方向にある神社・仏閣へお参りに行くことです。
そして、ただお参りに行くだけでは無くて、その場所であることをするのですが
それは、ここでは敢えて言いません(笑)
それと、恵方参りは教会でもOKだそうです。
お稲荷さんとお墓、忠魂碑だけはNGだそうですが、天地の間に生命が
行き来する場所ならOKです。
恵方参りは毎月の『節代わり』の際にも行いますので、一年間継続して
行うことで、より効果を高めることが出来ます。
この恵方参りは一年の『知恵』と『チャンス』を掴むためにも是非、行いたいものです。
プラス、恵方参りとセットで行いたいのが、今年の恵方効果を最大限
に自宅にも活かします。
自宅の中心を起点として、東30°の甲方向に黄色い物を置きます、
そして、その反対側に当たる、西の30°内の10°(庚)方向に破魔矢か
お札を置くと、運気が上がります。
企業の商業主義に乗っかって、訳の分からない太巻き食べるような真似を
する位なら、私は『恵方参り』を是非!お勧め致します。
私は今年はラッキーなことに『神魂神社』が恵方になるので、一年間愉しめそうです〜
- 参考書籍:展望と開運2014 村山幸徳-