今日一日、という時間を過ごすなかで、以前、師からいただいた、この言葉が響いてくるようだった。
「自分で汗をかく」とはどんなことだろう。
本を読んだり、人から話を聞いたり。
そういうことを通して、日々多くのことを学んでは、いる。
けれども、よくよく振り返ってみれば
それは先人が汗水たらして学んで来たことの「恩恵」に寄りかかっているだけ。
その段階で、立ち止まってしまっているのではないか。
師や先輩と時間を共にして思う。
なぜ、あんなに対応していけるのか、応用していけるのか。
答えは、シンプルなこと。
「自分で汗をかいてきた(かいている)」からだろう。
今、自分が教えていただいている「操体」、「操体法」にしてもそう。
体系化されているものを見せてもらっているから、忘れてしまうことがある。
この学びが今の段階まで確立されるまでに、いったいどれだけの時間と、積み重ねと、試行錯誤と、「汗」が流されてきたのかと。
未開拓の、手つかずの、野放しにされていた土地。その地を、何年、何十年と汗をかいて耕して、種をまいて、失敗もして。
少しずつ少しずつ「実り」も大きくなって。
急に木村さんのりんごのことが思い浮かんでくる。
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その、まさに「結果」。文字通り「収穫物」を、今はいただいているにすぎない。
そういうことを忘れて学んでいては、いつまでたっても自分の畑を耕すことなんてできない。
自分自身、汗をかくことを通して、自分自身の畑を作っていくことをしよう。
先人の汗をかいてきた、その姿をこそ、今のうちに学びたい。
2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!
会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。
テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。