東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

ろうそくの灯り

最近、夜中にふと目が醒めて、孤独時間を味わうときに、もっぱら「ろうそく」の灯りを使うようにしている。

電気の灯りに比べると、だいぶ暗い。
いつもの「夜中」が、「夜の、闇の中」という感じに変化する。
それがたまらなく好きだ。

どこか「火を使う」ということも、味わっている感がある。
変な話、間違っても「火事」にならないように。
普段の「スイッチの灯り」では使わないような意識が、つねにうっすらと働いている。

それは
炎が大きくゆらいだ時の、少しの緊張感であり
火を見ている時の、何とも言えない安堵感であり

そんな、ろうそくの炎には、ついつい見入ってしまう不思議な魅力がある。
いつまででも見ていられるような感覚になる。
なにも特別なものではなく、100円で3本の世界。
なんでこんなに魅了されるのだろうか、本当に不思議だ。

見ていると、完全に静止しているわけではなく、微妙にゆらめいている。
周囲の影響をしっかりうけとっているのがわかる。
例えば、ほんのかすかな呼吸の営みまでも。

それが単なる人間の「呼吸」だけではなく
冷えたすきま風や、植物の静けさや、冷蔵庫のうねりや。
そんな空間に存在するものすべてを
「空間の呼吸」を受けとっているように見えてくる。

そういうものを
「蛍光灯」の灯りでは隠されてしまうような微かな現象を
ろうそくの灯りは浮かび上がらせているのではないかと思い至る。

そういえば
操法を味わっている「からだ」を前にしても、そうだ。
そのからだが見せてくれる世界も、時に見入ってしまうような
吸い込まれていくように魅力的に感じる時がある。

この「魅力」には、きっとつながりがあると思う。

「現象の質」を想う。
その源は、何処に。

↓この日も、その「ヒント」を感じられると思います!

2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!

会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。


テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」

是非お越し下さい。