先日、日本の上古代文字ホツマツタエの勉強会に参加した際に
講師の先生から興味深いことを教えていただいた。
古代日本では軽い罪を犯した人への「刑」として
「大きなカガミ」の前に連れて行く
ということが行なわれていたそうだ。
「能楽」に興味のある方はご存知かもしれないが
能舞台の揚幕の奥、
見所(客席)からは見えない空間に
大きな「姿見」の静置された
「鏡の間」という神性な空間が存在する。
人間と「カガミ」。
古来より、「カガミ」とはどんな存在だったのだろうか。
人間は「カガミ」を前に、何を感じてきたのだろう。
操体では
「姿見」のような「大きな鏡」を用意することは無いが、
臨床のプロセスのなかで
「目に見えないカガミ」を扱っているのだと感じている。
からだにききわけて
自分自身の良心に問いかけて
この、目には見えない
そして、時として「曇って」しまうこともある
「カガミ」のおさめ方を
しっかりと学べる場が
操体の学びにはある。