真のプロは「間」の使い方に長けているように思います。
「間」(マ)には限りある生命の時間や目には見えない空間、また人間関係にある空間と様々な「マ」がある。
プロとアマの違いはこの「マ」の使い方で、本当のプロ意識を持った人ほど、限りある生命の時間や目には見えない空間、また人間関係にある「マ」を意識でコントロールしているように見えます。
時には天性の持つ才でそれをコントロール出来る人もいますが、大抵の人はそれとの向き合い方に何かしらの問題が生じている。
ビートたけしさんの著書(間抜けの構造 新潮新書出版)でも間の重要性について書かれていて、「間を制するものはお笑いを制する」とまで言っています。
それはお笑いだけでなく、全てのものに通じることでマを上手く使える人は自分を取り巻く状況を常に客観視し物事を見れるので、何をしても良い成績が残せるのだと思います。
その「マ」の使い方も基礎があってこそ出来ることで、基礎を習得していない人の「マ」というのは「マが悪い」ということです。
臨床においてもプロの「マ」の使い方は絶妙です。からだに触れるタイミングにしても、ほんの何コンマの時間でしかありませんが、なかなか真似の出来ない「マ」の取り方をします。
私達は学びの中でそういった「マ」の使い方を学んでいて、それはやがてプロ意識を育てていくことにも繋がってくるように思います。