昨日の続きになりますが、私がなぜ触れない臨床に魅力を感じているのかをずっと考えていたのですが、意識とからだとその時の感覚が一つになり向き合うことが出来るからなのだと思います。
それは回数を重ねていく中でようやく気が付けたことです。
実際に触れる臨床では良くも悪くも施術者がその空間の空気感や波動に深く関与してしまう。
施術者の意識や思考、技術、そしてからだの状態、その使い方、様々な要素が臨床の空間にはあり、空気や波動が患者の意識とからだに伝わる。
そういった様々な要素をセルフコントロールすることも臨床家の技量の一つだと思っています。
その点においても橋本敬三先生や三浦先生は患者の意識やからだが悦ぶ場の空間を作るプロなのだと思う。
橋本敬三先生は恐らくこういった臨床はされていなかったと思いますが、もし触れない、意識を飛ばす臨床をされたら凄い達人だったのではないかと予測しています。
そういったことがまだまだ未熟な私は触れない臨床の中で患者が悦ぶ空間作りをするためにまだまだ学ばなければならないことが沢山ある。
からだの動き、意識の使い方、呼吸との向き合い方・・・
これらが命、からだが悦ぶベクトルに向き、一つに収まった時に初めて操体とは何なのかが見えるような気がしています。