多くの物語の中で、正義のヒーローは人々を救ってくれる。
人間を霊と肉体とに分けて考えたとすると、
「霊は生まれる先から救いが完成している」
と橋本敬三先生は本に書かれている。
私たちの本質は、ヒーローを待つまでもなく、すでにもう救われているというのである。
嫌なことや苦しいことをこの肉体をもって日常的に経験していると、救われてなんかいないじゃなかと思うが、それは見える世界や肉体的な面ばかりに目がいって、人間の本質を理解していないが為に、救われていることがわからないのではないだろうか。
宇多田ヒカルさんの「道」という歌の一節にこうある。
‘目に見えるものだけを信じてはいけないよ’
見るという強力な視覚以外にも、たくさんの感覚を私たちは備えている。
見るだけでなく、そういった感覚に意識を向けていくと、また違った世界がひらけてくのかもしれない。
一週間ありがとうございました。
明日からは三浦寛先生です。
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4月30日(月)昭和の日に開催致します。
テーマは「スポーツ障害と操体」です
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