島地先生が緊急入院され、サロンにはまだ出勤されていない。
順調に回復されているようだが、入院中である。
主人がいない空間がどんなものなのかは、
私自身、師を亡くして、その空間がよくわかる。
まるで火が消え、
温もりのない更地の様な空間だ。
呼吸の波動も温もりもない。
サロンには先生が恩師と仰ぐ3人の先生方の自画像が飾られ、主人の姿を待ちかねている。そして特製のモルトもラベルは切られていない。ホテルの様な個室が与えられていても病室は病室である。健康が回復してくれば、厄介な居場所である。先生の執筆意欲は病室だろうが、自室であろうが相変わらず旺盛のようだ。回復してくるといつまでもいたい場所ではない。私も経験している。生活リズムも生活意欲も湧いてくる。
今回は突発的な事態だったようだが、下手をすれば命取りになっていたかもしれず
なんとも好運、豪運な先生だ。
神さまが乗り移っているらしい。
まだ十分に生きていていいんだと保証されているようなできごとでした。