(続き)
この空気中に飛んでいるもの、混じり合っているもの。
例えば酸素、窒素、二酸化炭素、等は勿論、それだけではなく、大気中を飛んでいる中は、目に見えないだけで、とてつもない種類の物質があります。
花粉もあり、細菌のような生命体も混じり合って飛んでいるのです。
これを危険とか、安全とかの判断基準を決めているのは何なのでしょうか。
危険かどうかというのは、その対象に害をおよぼすかどうかでもありますよね。
使用量で例えば、症状に対して処方される医薬品でも適量があるし、それを用いる人間側の工夫と意識次第のように思えます。
病院の医師にかかっても自律神経の異常とか、精神疾患と診断されやすいものに、「シックハウス症候群」という病態があります。
程度にもよりますがこの病態が生じると、家の中で使われている様々な接着剤や新しい壁紙の溶剤に含まれているもの、大気中に飛ぶ化学物質に反応してしまい、頭痛やめまい、吐き気や嘔吐、息苦しさから呼吸困難に陥ってしまうのです。
実は三年前、新車を買って納車されドアを開けると、その空間中の臭気が我慢できず、気のせいだと思い込みしばらく我慢して運転していると頭痛と吐き気がしました。
ワタシの場合、そのことをディーラーに問い合わせたり対策を調べると、どうやら車内の内装やシートに使用されている溶剤が原因とわかりました。
そこで、天気の良い日にドアを開け放ち溶剤を飛ばし、サンルーフも窓は常に全開、特殊な化学物質を吸着する炭のシートカバー、溶剤の化学物質と結合するスプレーなどを購入し続け、かなりニオイが消え症状もなくなり、安心しました。
この大気中という空間には、本当に様々な微生物のような生命や、微粒子も混じり合っているというわけで、カナリア症候群とも言われているシックハウス症候群は、それを過敏に感じとってしまうので、化学物質過敏症でもあります。
どうでしょう。
飛ばすのも、飛んでいるのも、飛ばしているのも、飛ばしてしまうこともあります。
様々なモノを産み、生じさせる空間には、目に見えなくても見えていないだけなんだから、見えないから無いというのも可笑しく、とばす意図を感じていることは、ごくごく当たり前の如く感じている昨今です。
(続く)