東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

邪気を飛ばす

 このテーマについて、 『爽快感なる瞑想』 というものに関連づけて、「飛ばす」 をつなげてみたい。

 

 その前に現在、世界的に大流行している新型コロナウイルス伝染病について一言!

 自然界に生息している野生動物には、疫病はもちろんのこと伝染病に罹るようなことまずはない。 ということは我々人間においても伝染病に罹らない生活様式があってもいいはずである。 

 

 世間では伝染病は伝染病原菌によって起こると考えられているが、伝染病には未だ病原菌の発見されていない伝染病も数多くある。 また病原菌が体内に入っても、すべての人が例外なく発病するというものでもない。 新型コロナウイルスに感染しても、ある人は発病し、ある人は発病しないというように、人によって発病するかしないか異なってくる。

 

 こういった伝染病原説は再検討しなければならない。 我々は科学的に正しい健康生活を行なうことによって、従来からの誤った生活習慣を合理的に是正することで、伝染病に罹らない生活様式があることを検討する必要がある。 それにバイ菌やウィルスだってこの地球に住む同じ生物であり、ともに生きる権利があるのではないだろうか。 

 

 バイ菌やウィルスをむやみに殺生しない方がいい理由として、抗体薬から生き残ったバイ菌は耐性菌になり、またウィルスも種類を増し変異することでよりパワーアップすることにつながる。 そうなるとバイ菌やウィルス対人間の終わりなき闘いが永遠に続くことになるだろう。 それよりもバイ菌やウィルスと共存する道を探した方が平和的でいいように思う。

 

 

 それではテーマ 「飛ばす」 に入ってゆく。 

 今日は気分がすぐれない、今から仕事をしてもいい感じがしないというようなときには、その仕事を始める前に数分間だけ深い息を吐き出してみる。 そして吐く息とともに、自分の内側にある暗い気分を 「飛ばしている」 ということを感じて見るといい。 

 

 すると、どうだろう! 5分もしないうちに突然正常な気分に戻り、低調な気分は消え去って、もはやそこに暗闇が無いことにびっくりすることだろう。 もし、このように呼気とともに邪気を吹き飛ばすことができたら、爽快感とともに自分の仕事そのものを瞑想に変えることができる。 

 

 そのときには、瞑想というものが決して自分の人生と衝突するようなことにはならない。 またどのような仕事をしていても、思考や行為がすべて瞑想的になり得る。 こうした瞑想は人生と分離したものではなく、それは人生の一部になっている。 

 

 それはまるで息を吸い込んで吐き出す呼吸のようなものであり、瞑想的な仕事というのはそのように爽快な流れで行なう。 今まで不注意にやってきた仕事を注意深くやり始める、これは単に強調点の転換にすぎない。 でもそれは何もたいしてなされるべきことではない。