おはようございます。
リレーブログ、今週は友松が担当します。どうぞ宜しくお願い致します。
今回は「般若身経を解説」というテーマでリレーしております。
創元社から発行された「ー橋本敬三論想集ー生体の歪みを正す」には、31ページから37ページにかけて小さな冊子みたいなかたちで、般若身経〔健康の自然法則〕が載っています。
その最後に
仏意を集約した一番短い経典「般若心経」になぞらえて、著者年来の主張を要約した一枚刷りのビラを「般若身経」と名づけ、みんなに配布してきたが、このユーモアは通ぜず、誤解されるので、最近はこの命名をはずしている。
と書かれている。
仏意、仏の心は大慈悲であり、その心は無量寿なのだと思います。
それだけでなく、その心は生きとし生けるもの全てが元々もっている心。
元々あるのだが、その心は靄がかかるようにして、この娑婆を生きる自分の心によって隠されてしまっている。
その靄を取り去り、本来の仏性を発揮できるよう導いているのが数多ある経典であり、般若心経はその中でも一番短く要点をついているものなのだと思います。
般若身経を体系づけた操体の創始者、橋本敬三先生には「全ての人が快適に満足して一生を全うできるように」という悲願があった。
その悲願達成の為には、人が健康であるという事が大きく関わってくる。
この健康に関しても、元々は全ての人が生まれ落ちた環境に適応し、健康で満足して生きられるようにつくられている。身体の設計にミスはないという事。
設計にミスはないが、自らの生き方で健康を害してしまっている。
だから、その為の経典が必要となってくる。
人間は地球の上で「呼吸」「飲食」「身体運動」「精神活動」といった最小限の生命活動を基盤に様々な生活を営んでいるが、特にこの中の「身体運動」が「自然環境」と上手く適応できていないが為、ボディに歪みを生じさせ、アンバランスなまま健康の基礎を崩してしまっているという事。
そこから様々な症状疾患を生じさせてしまうし、事故も起こしやすくなってしまう。
身体の使い方、動かし方にも自然環境へ適応して、快適に生活を営むためのルールがある。
それが自然法則であり、究明した身体の使い方、動かし方の自然法則を一般の人にも知ってもらい、健康を基礎から調整できるよう役立ててもらいたい。広く一般に親しんでもらいたい。
そういった意味で、ユーモアも交えて般若身経〔健康の自然法則〕と名付けられたのだと思います。