東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

私のズッコケ操体体験(7)

これも印象に残っていることです。
 
ある操体関係の先生がいらっしゃいます。
 
この方、古谷三敏先生の代表作の主人公に似ており、私が陰で「○○○○○」というと、岡村さんにいつも「ハタケヤマ先生、ダメですよ!」と怒られます(笑)
 
その先生、
 
私は「気持ちいい」という言葉はあんまり使いたくないんですよ、というので
 
「なんでまた?」と聞いてみたら
 
「ほら、気持ちいいっていうと、アレでしょ、ヘッヘッヘェ」
 
「なので『心地いい』って言うんですよ」
 
「アンタのほうがよっぽど×××だよ」と思った記憶があります。
 
 
誰かが「最初は『気持ちいい』というのが恥ずかしかったと書いていましたが、実際の臨床では、被験者が快適感覚を表現しやすいように工夫しています。
 
つまり
「きもちいいですか」とは聞きません。
(聞きにくいし答えにくいですよね)
 
「(この動き、あるいは状態に)きもちのよさが、(からだに)ききわけられますか?」と聞くのです。
 
からだを主語として、問いかけるのです。
 
「(あなたは)きもちいいですか?」ではないのです。
 
ということを考えてみると「心地いいヘッヘッヘェ」先生は、
 
「きもちいいですか?」って「本人」に聞くのが恥ずかしかったのかもしれません。
そりゃ恥ずかしいのはごもっともです!
 
私だってそんな聞き方しないもん(笑)
 
1週間、失礼しました。
 
明日からは三浦寛先生の担当です。三浦先生は「ズッコケ」ではなく「呼吸について」の執筆ということで、よろしくお願い致します。
 

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