操体は「からだ」の要求、「からだ」の悦ぶことってどんなこと?
というのを大切な着眼点として扱い、進化と深化を続けてきました。
そんなからだの状態のとき、本人の「思考」や「頭」の活動からみると、
バランスとしては程よく休まっている状態なのではないかと思います。
「からだ」のことを学問することと同時に、
最近の操体は、この本人の「頭」の活動にも大いに関係のあることを
扱っているように感じています。
先日、開催された春季フォーラムでは「セルフケア」が一つのテーマとなっていました。このセルフケアという言葉は、「こころとからだのセルフケア」とセットで言われることも多いように、メンタルヘルスの分野にとっても大きな関心事となっているように感じます。
それだけ、日常生活のなかには脳のある側面を使うこと、刺激する要素が溢れていて、アタマとからだのアンバランスに悩んでいる方が多いのではないかと思います。
からだが悦ぶこと。
そして、常に働き続けていてオーバーヒートしがちなアタマにとっても、
ホッと力が抜けて、休むことができている。
こういった循環に携わっているように、最近の操体を通して感じています。