東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「からだ」が主語になるように⑥

「からだ」からいただくという姿勢によって、臨床も変わってくる。

この頃はそんなことも、確かな実感として「からだ」からいただいています。


操体をとおして学んできた、臨床では「からだ」の要求を満たしていく、ということ。

開業してからこれまで、ほんとうにそれが実践できていただろうか、という想いはあります。

「からだ」よりも、受けていただいている方の反応に、意識が向くことが多かったことも事実です。


もちろん、満足していただければ、それはそれで嬉しい。

逆に反応が芳しくないと、何かもう一手、としてしまいたくなる。

いつの間にか、ギブアンドテイクの構造ができあがっていく。


開業しても学び続けることで、今の学びにふれられることで、感じられるようになってきこと。


「私」が満たされることとは関係なく、「からだ」には「からだ」のリズムがある。

何のために、今、その臨床の場にいるのか、ということも、「からだ」は教えてくれる。


「私」も含めて、本人の要求を通す前に、「からだ」の要求を満たしていく。

たとえ受け取り方は様々でも、「私」のエゴや自己満足でそうしているのではない、ということも「からだ」は教えてくれる。


どうすればほんとうに必要なことが「からだ」で伝わるのか、ということも修業だとおもわれてくるのです。

(つづく)

2022年春季東京操体フォーラム
2022年4月29日(金)祝日 
ハイブリッド開催(会場参加は、一般社団法人日本操体指導者協会会員優先)