人類の歴史は縄文時代から考えると1万数先年続いていると言われているが、この百数十年で加速的に変化しているように思う。
文明が発展することで、多くのものごとが個人から他者に「代行」されるようになり、
近年ではその担い手がどんどん「機械」に委ねられている。
技術を使いこなすことにはスッと順応できているようでいて、肝心な部分は他者(機械)任せになっているようにも思う。
機械のほうで「自動的」に感じ取って、スイッチひとつで物事が進んで行くことはとても便利だし、大いに活用できるといい。
その背景で、何かを感じ取るという役割の多くを、誰かに任せきりになっていることは人間という生き物にとっては大きなことなのではないかと思う。
ソロキャンプやDIYにふと気持ちが動いて、下手でもなんでもいいからちょっと
自分でやってみたいという方が増えているのも、
誰かに何かを委ねる生活から離れて、感じる時間に身をおきたいことの現われなんじゃないかとも感じる。
便利を味わいつつ、感じることからも離れない、いい塩梅の生活というものもあるのではないかと思う。