三浦先生、一週間ありがとうございました。
今週からは三浦寛幸が担当致しますのでお付き合い下さい。
テーマは「環境」。
これは人間一人一人が生きることにおいて非常に重要なテーマですが、ここ2~3年の間で私達を取り巻く環境というのは大きく変化してきているように感じています。
以前のように外出する機会が減り、人との接触が少なくなっていることで2,3年前と比較しても環境により身心共に変わったと言う人が多いのではないでしょうか?
この変化に人々は少しづつ対応し、順応してきているようにみえますが、私自身が未だ馴染まないものが「マスク」です。
本日は環境を語るテーマの取っ掛かりとして「マスク」について書いていきます。
現在は私達の生活の一部で欠かすことの出来なくなったものの一つとなったマスク。
2,3年前は違和感しかありませんでしたが、現在では自身のからだの一部にもなってきているようにも感じます。
しかしこのマスクも一度自分の生活空間以外で外すと恐怖にも似た違和感を感じる時があります。
マスクをしていないことに違和感を感じるようになった自分。
その自分とからだに生じた違和感が何か本来あるべき自身の感覚を鈍らせているではないかと思うのです。
これはネットのある記事で読んだことですが、近頃はマスクをしないで人前に素顔を晒すことを恥ずかしいと感じる人が多いようです。
特に女性に多いと書いてありましたが、このように感じることこそが人と人との距離、もっと言うならば自身を取り巻く環境との距離を示しているようにもみえます。
素の自分を晒せないことで、何か自分の世界に閉じこもってしまっているようにも見えます。
最近は臨床の中でもこういった環境との向き合い方が上手くいかずに体調を崩している人が多いです。
時代の流れとして厳しいことなのかもしれませんが、マスクによって失われた感覚を改めて見直してみることも健康維持増進には必要なことなのかと思います。