東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

治癒・・・1

おはようございます。

 

実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります。どうぞ、宜しくお願い致します。

今回のテーマは「治癒」ということでリレーしております。

 

治癒とは、病気やケガが治ることを指すようです。

逆に言えば、病気やケガがあるから治癒がある。

 

病気やケガをすれば、なるべく早くその痛みやつらさから抜け出したい。

誰もが、そう思うはずです。

その思惑が、病気やケガ→治癒という単線的な思考を生じさせる。

そして、その為のハウツー的な方法を模索することになる。

 

しかし、病気やケガもバランス現象の現われであり、治癒もバランス現象の現われという捉え方も必要。

病気やケガ→治癒の特定期間、特定部分の状態変化の問題ではない。

この状態変化だけに囚われてしまうと、その時は良いと思えても、その後に不安を残すような問題解決に至っていないケースが目立つ。

病気やケガのバランス現象の前にも後にもバランス現象は存在するのだから。

生きている限りバランス現象からは逃れられないのであり、バランス現象をより良く展開していこうとするのが、人間の元来の性なのではないだろうか。

本人にその自覚がなくとも本人のからだはそのような活動をしている。

 

本人とそのからだが営む生命活動と環境のバランスが向上していく。そうした循環のなかでからだのバランス制御の能力が発揮され、病や傷は癒され、それまで以上のバランスに復していく。

そのバランスは、経験値を生かしながら病気になりにくいバランス状態、突発的な事故に巻き込まれてもケガをしにくいバランス状態へ変わっていくという事。

 

治癒とは、時間や空間の関わりを止めた考え方から、病気やケガが治る事をいうのではなく、実際には時間、空間の関わりのなかで生きているのだから、バランスという事も考慮し、そのバランスが健康回復→維持→増進につながるものでなければならないと思うのです。