おはようございます。
治癒の対義語は発病だそうですが、発病があってはじめて治癒の言葉の意味が生じてくる。
発病が無ければ、治癒という言葉も意味を成さなくなる。
「未病」という言葉があります。
これを、未だ病名がついていない状態とするならば、発病前には必ず「何か感じがおかしい」というような未病の状態がある筈です。
この未病の段階で、速やかに健康回復が成されたなら、これに越したことはないでしょう。
健康→未病→健康という図式だけで済むようになれば、病気→治療→治癒という図式は必要なくなります。
操体は、治療としても効果は高いが、それよりも未病医学を良しとしています。
だから、からだの感覚を重要視しているのです。
生命活動のバランスが崩れ、健康状態が間に合わなくなってくれば、何らかの不快感を伴ったからだからのサインがあります。
それを無視すれば、更にバランスの崩れを招き、そのバランスの崩れは発病を伴うようになります。
しかし、からだの感覚に素直であれば、生命活動の間違いにも気づけ、自力で健康回復が可能なのです。
自力での行いが、バランス制御に向くからだの要求に適っていれば、気持ちがいい。
また、その気持ちのよさに大自然から恩恵をしっかりいただいている有難さも感じられれば、更にからだと自分、環境との調和は密になっていく。
ここに目を向ければ、健康の回復だけでなく、維持、そこから更に増進も可能なのです。