海を前にして、感じさせてくれるリズム。
ついついボーっと眺めてしまうその水のうごきのなかで、
岸に打ち寄せてきた水が砂にしみわたり、再び沖の方にかえっていく、
そして、沖にかえっていったうごきが、流れをかえてまた岸に水を運んでいく、
そのどちらにも豊かな間(ま)が含まれている。
リズムに内在しているこの間が、からだを通じて何か大事なことを感じさせてくれるようである。
油断すると、どうもこの「間(ま)」というものが、生活の中からすっぽりと抜けてしまう。これも大切なメッセージ。
間の抜けた生活のリズムは、からだに内在している生命活動のリズムとはずれていってしまうのだろう。
からだという自然は、このリズムの不調和のなかで、それでも調和の方向へと図ってくれているのではないかと、感じずにはいられない。
少しでも人間の意識の方で間をおもいだすことができれば、からだのオーバーワーク
もだいぶ軽減されるはずだ。
ついつい忘れてしまいがちな、この間(ま)の記憶に委ねる。
「間抜け」なリズムから離れて、からだの奏でているリズムに重なる。
海・産み・うみ。
大いなる、という言葉が相応しい、自然の奏でるリズムの表現。
生命活動のリズムの流れのなかに入っていくイメージを、
「うみ」はおもいださせてくれる。
一週間のお付き合いありがとうございました。
明日から友松実行委員の「海」が始まります。
どうぞ、おたのしみに。