先日、長年操体の臨床を受けている知人に施術をしました。
彼女は臨床の後にこんなことを言っていました。
「最初(当時)は足を揉んでもらっても、首に触れられても、何をしているのか分からなかった」
「でもいつか電車の中で少しの時間手を揉んでもらった時に、はじめてきもちのよさが理解出来て、そこからマッサージに行っても強い刺激を求めなくなった」
「マッサージも行くことも少なくなったし、操体で自分とからだが変化するということも実感できるようになった」
「また最近何事もからだに相談するようになった」
というようなことを当時の感想から近況までさまざまなことを伝えてくれました。
この言葉を聞いて彼女のからだを形成するさまざまなものの変化があって、それが結果的に生き方の変化に繋がっているのだと感じました。
その変化とは表面的に目に見えるもの、意識出来るものもあれば、本人の意識には遡らない裏の変化もある。
その表と裏の変化に対しからだは何らかの形でメッセージを送ってくれる。
その声に気付けるようにすることが私達臨床家の努めである。