東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

はじめての操体法・・・7

おはようございます。

 

はじめての操体法。
はじめて操体法を学ぶ人に知っておいてほしい事というと、やはり操体法は創始者、橋本敬三先生の思想、哲学、生命観である操体の臨床での応用という事。

操体あっての操体法。

手っ取り早く技術だけ教わって、哲学はそっちのけというのは良くない。

何らかの療法に携わる人、医療関係者であれば尚の事、解剖、生理学をはじめとする医学的な知識が豊富であろう。

しかし、その知識は局所的な知識の寄せ集めになっている場合が多く、からだ全体としてのつながりに関しては等閑視している場合が多い。

 

局所的に診て、標準と隔たりがあるから異常と決めつけ、施術者がその標準に合わせようとする。

しかし異常と決めつけたその部位は、他の部位や器官の働きを補う為、あるいは不自然な全体的なストレスを受けて、あえてそのようになっている場合が多い。

そのような場合、局所的に整えても、その時は良くとも初めに診た状態に戻るのも早い。

局所的に整っても、他との相関相補性が上手くいかなければ、からだは整える前の状態に戻ろうとするのは自明の理であろう。

 

操体法は、快適感覚によりからだ全体の調和の質を高め、本来のからだのバランス制御の働きを引き出していくことで、結果的に局所も良くなっていく。

操体法を受けた被験者の感想として「痛いところを一度も触っていないのに良くなってしまった」という声が多いのも頷ける事だと思う。

 

全体の調和。
これを理解していくには、技術テクニックだけ教わればいいと考え方では無理があり、哲学も深めていく必要がある。

哲学を深めていくには、本だけ読んでいても無理がある。

それだけ一般的な考え方と真理を追究する操体には、まだまだ隔たりがあるし、文字にして一般的意味合いに合わせてしまうと、読んだ人によっては真理が霞んでしまう場合もある。

また、文字からの頭の知識だけではなく実際に「そうなっているんだ」という事を、からだで学習していく必要もある。

良き師と御縁を持ち、学ぶことが最良と思う。

 

一週間のお付き合い、ありがとうございました。
来週は畠山裕美先生の担当となります。
どうぞ、おたのしみに。

友松 誠。