(①から続く)
「ウッカリして寝ちゃいました」では通用しないこともあります。
人に迷惑を掛けてしまう時、眠くなってしまったからでは困るのです。
運転中であれば、目を閉じてしまい事故を起こしたりするケースもあり、
実際に「ナルコレプシー(過睡眠)」状態ということも考えられます。
この症状で自損事故を起こしてしまった患者さんもおります。
ただ、現在は医療機関に通院し「CPAP(シーパップ)」を着用したままで、
睡眠することにより、明らかに睡眠覚醒状態が違うと言っていましたが、
「こんなに気持ちよく起きると言うのは、人生で何十年ぶりかと感動した」
と、ムチウチの症状で治療中に、話していたのも印象的でした。
この特殊睡眠(過睡眠)とは異なっていたとしても、操体の臨床において、
ほんの「一瞬」でイビキをかいたり、スースーと寝息をたてはじめる現象は、
何回その場にいても不思議なほど、数多く体験しています。
ふしぎが不思議でなくなるように、よく学び、学問として続けている理由。
当たり前の様に生きている時間。
からだの求めている睡眠が充実する。
こんな単純なことが、いかに大切かよくわかるというものです。
(③へ続く)
※注:病的無呼吸症候群は「CPAP(シーパップ)」医療適用になるようです。
それには、血中酸素濃度検査等も必要ですし、処方時には月一回は受診、
毎月、約5千円自己負担(3割の場合)も必要となります。