東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

からだからのメッセージ②

(①から続く)

 

「ウッカリして寝ちゃいました」では通用しないこともあります。

人に迷惑を掛けてしまう時、眠くなってしまったからでは困るのです。

 

運転中であれば、目を閉じてしまい事故を起こしたりするケースもあり、

実際に「ナルコレプシー(過睡眠)」状態ということも考えられます。

 

この症状で自損事故を起こしてしまった患者さんもおります。

ただ、現在は医療機関に通院し「CPAP(シーパップ)」を着用したままで、

睡眠することにより、明らかに睡眠覚醒状態が違うと言っていましたが、

「こんなに気持ちよく起きると言うのは、人生で何十年ぶりかと感動した」

と、ムチウチの症状で治療中に、話していたのも印象的でした。

 

 

この特殊睡眠(過睡眠)とは異なっていたとしても、操体の臨床において、

ほんの「一瞬」でイビキをかいたり、スースーと寝息をたてはじめる現象は、

何回その場にいても不思議なほど、数多く体験しています。

 

ふしぎが不思議でなくなるように、よく学び、学問として続けている理由。

 

当たり前の様に生きている時間。

からだの求めている睡眠が充実する。

 

こんな単純なことが、いかに大切かよくわかるというものです。

 

                         (③へ続く)

 

※注:病的無呼吸症候群は「CPAP(シーパップ)」医療適用になるようです。

それには、血中酸素濃度検査等も必要ですし、処方時には月一回は受診、

毎月、約5千円自己負担(3割の場合)も必要となります。